氣愛鍼灸院では、化学物質過敏症に伴う頭痛、めまい、吐き気、倦怠感などを別々に診るのではなく、香料を避けた無臭環境で全身の状態を確認します。脈診を要に四診で、刺激を受けた後の反応、睡眠、疲労、胃腸の状態、経絡・氣血・五臓六腑の状態を見極め、一人ひとりの「証」に合わせた完全オーダーメイドの「経絡氣鍼術」で心身をまるごと整えます。

このような化学物質過敏症のお悩みはありませんか?

  • 香水、柔軟剤、洗剤、芳香剤などの香りで体調が悪くなる
  • 排気ガス、たばこの煙、塗料、農薬などに触れると症状が現れる
  • 頭痛、めまい、吐き気、疲労感など、複数の不調が重なっている
  • 周囲の人が気にならない程度のにおいにも反応してしまう
  • 外出や通院、人が集まる場所へ行くことに不安がある
  • 香料に配慮された環境で、身体全体を整える鍼灸を受けたい

化学物質過敏症では、においや化学物質への反応に加え、頭痛、倦怠感、睡眠の乱れなど、複数の不調が重なることがあります。
こうした症状を別々に診るのではなく、身体全体の状態に目を向ける鍼灸(経絡治療)には、次の3つのメリットがあります。

化学物質過敏症に、鍼灸【経絡治療】を取り入れる3つのメリット

経絡人形と「なぜ、経絡を整えるといくつもの症状が一緒に良くなっていくのか?」のメッセージ画像

◆いくつもの不調に、全身からアプローチできる

東洋医学は、人体を「氣」というエネルギー体として捉える「氣の医学」です。
全身には氣の流れるルートである経絡が巡り、五臓六腑の働きとつながっていると考えます。

経絡の流れが滞ると、その経絡上に複数の不調が現れることがあります。
そのため、鍼灸で経絡の流れを整えることで、ひとつの症状だけでなく、同じ経絡上に現れているいくつもの不調も一緒に回復へ向かいやすくなります。

東洋医学古典に基づく理論体系によって経絡を整えることで、複数の不調を含めて施術できることがメリットです。

◆一人ひとりの体調の変化に合わせた施術を受けられる

反応する物質や症状の現れ方は人によって異なり、同じ方でも、疲労、睡眠、胃腸の状態などは毎回同じではありません。

「化学物質過敏症だから同じツボ」と一律に決めるのではなく、脈診を要に四診から「証」(東洋医学の診断名)を立て、症状のある経絡とその虚実を見極めたうえで、使うツボと刺激量を決めます。

五感を研ぎ澄まし、脈や身体の微細な変化を指頭感覚で捉えることで、そのときの身体に合わせた完全オーダーメイド施術を受けられます。

◆薬を使わず、必要な治療と組み合わせられる

鍼灸は、薬を使用しない施術です。経絡・氣血・五臓六腑を整え、その方が本来持っている自然治癒力が働きやすい身体を目指します。

医療機関での治療や服薬、生活環境の調整と並行しながら、全身の状態に目を向ける方法として取り入れられることがメリットです。

東洋医学からみた「化学物質過敏症」とは?

◆鼻と肺の関係を入り口に、全身の状態を捉える

化学物質過敏症は現代の病名です。東洋医学では、この病名を古典の特定の病証へ当てはめるのではなく、鼻や喉の刺激、頭痛、めまい、吐き気、疲労、不眠など、身体に現れている症状を五臓六腑・氣血・経絡の状態から捉えます。

『黄帝内経素問・陰陽応象大論篇』には、肺について「在竅為鼻(竅に在りては鼻)」とあり、鼻は肺と関係の深い感覚器官とされています。また、『素問・六節蔵象論篇』には「肺者、氣之本(肺は氣の本)」とあり、肺は呼吸や全身の氣に関わる臓として位置づけられています。

◆肺経・大腸経をはじめ、症状に関わる経絡を見極める

『黄帝内経霊枢・経脈篇』では、手太陰肺経の経絡は中焦に起こり、大腸に絡い、胃の上口を巡って肺に属し、喉につながる「肺系」を経て腕の内側へ向かうと記されています。肺経と表裏関係にある手陽明大腸経は、頸や頬を通り、鼻孔の脇に至ります。

そのため、鼻や喉の症状では肺経・大腸経、吐き気や胃腸の不調では脾経・胃経との関係などを検討します。

ただし、症状のある場所だけで経絡を決めるわけではありません。頭痛、めまい、睡眠の乱れ、疲労などの重なり方や脈の状態も合わせ、症状のある経絡とその虚実を見極めます。

◆同じ化学物質過敏症でも、症状により「証」は異なる

東洋医学では、同じ化学物質過敏症でも、その背景となる「証」(東洋医学の診断名)は一人ひとり異なります。

氣血の不足や滞り、冷え、疲労、五臓六腑の働きの弱りなど、どのような状態が背景にあるかを、脈診を要とした四診で見極めます。同じ方でも、体調や症状の変化によって「証」が変わることがあります。

現代医学からみた「化学物質過敏症」とは?

◆身の回りの化学物質に接したあと、さまざまな症状が現れる状態

化学物質過敏症(本態性環境不耐症)は、シャンプー、整髪料、制汗剤、化粧品、柔軟剤、洗剤、、農薬、殺虫剤、除草剤、香料、たばこの煙、自動車の排気ガスなど、これらの製品に含まれるごく微量の化学物質が原因で、様々な体調不良をきたす病気です。

◆症状は一つの器官に限られない

頭痛、発熱、喉の痛み、筋肉の痛み、脱力感、疲労感、動悸、不眠、集中できない他、これ以外にも多彩な症状が現れます。人によっては、自律神経失調症、更年期障害なども重なり、さらに症状は複雑に出ることもあります。

◆症状と環境の関係を確認し、総合的に判断する

化学物質過敏症の発症や症状が続く仕組みは、まだ十分に解明されていません。治療方法なども確立されていません。
毒性学的な影響、免疫・アレルギー反応、嗅覚や神経系の働きなど、複数の仕組みが関係する可能性が研究されています。

現時点では、一つの検査だけで確定できる客観的な検査法は確立されていません。症状が現れた場所や物質、発症までの時間、環境を離れたあとの変化などを確認し、必要な検査によってアレルギー疾患、呼吸器疾患、中毒など、似た症状を示す病気や併存する病気がないかを調べながら総合的に判断します。

神戸市における化学物質過敏症への取り組み

神戸市が作成した「化学物質過敏症を知っていますか?」の啓発ポスター

◆化学物質過敏症への理解と香料への配慮を呼びかけている

神戸市は公式ホームページで、化学物質過敏症は症状が外見から分かりにくく、周囲に理解されにくいことを伝えており、市民や事業者に対して、公共の場での香料の使用、農薬の飛散、野外焼却、害虫駆除に使用する薬剤などへの配慮を呼びかけています。
さらに、啓発ポスターの作成や、三宮駅周辺のデジタルサイネージなどを通じた周知活動も行われています。

→ 神戸市公式「化学物質過敏症」

氣愛鍼灸院の「院内 完全無臭」への取り組み

氣愛鍼灸院の化学物質過敏症への取り組み。防水シーツ、香料自粛の案内、神戸市の啓発ポスター、無香料の手洗い石けん・トイレットペーパー、独自リーフレットを設置

◆ 香りに敏感な方も安心して施術を受けられます!

この問題に取り組むきっかけとなったのは、2015年、院長自身が来院者の発する柔軟剤のにおいで倒れたことです。同時期に、この製品に使われている香料が原因で自律神経失調症になる方の来院が増えたことも重なりました。

まだ情報が少なかった頃、まず全国の石けんメーカーの商品を取り寄せて、柔軟剤のついた服をお借りして洗濯実験をするところからはじまったのですが、洗濯実験中に何度も気分が悪くなったり、徹夜で研究したりと一時期体重が激減したりと大変でした。

その甲斐あって一番納得できる石けんメーカーの石けん洗剤との出会いがあり、そこから院内セミナーを開いたり、独自にリーフレットを作成したり、一人ひとりに伝えることから始め、完全無臭の院内を実現することができました。
ご来院の方にも柔軟剤や香水などをつけずにご来院いただくようお願いしています。

においは鼻がすぐに慣れるため、使用されている方は、気づかないことが多いのですが、施術を重ねるにつれて五感が鋭敏になり、クライアントからは、「言いにくいことを、はっきりと言ってくれてありがとう」と言われることが多いです。
どうぞ安心してご来院くださいませ。

氣愛鍼灸院の「院内 完全無臭」対策

・施術ベッドには、におい移りを防ぐ使い捨ての防水シーツを使用
・シーツ類の洗濯には、シャボン玉石けんの粉石けん洗剤を使用
・来院者へ香料自粛をお願いする案内を掲示
・新規の方への無臭への協力のお願いと指導
・神戸市の「化学物質過敏症を知っていますか?」の啓発ポスター掲示
・配布用リーフレットを独自に作成
・トイレの手洗いにはシャボン玉石けん「バブルガード」を使用
・トイレットペーパーにはクリネックスの無香料タイプを使用
・院内の各所に紀州の備長炭を配置

重度の化学物質過敏症の方でも安心してお受けいただけます。

氣愛鍼灸院の化学物質過敏症へのアプローチ

◆脈診を要に、四診で全体を診る

氣愛鍼灸院では、化学物質過敏症の方に対して、特に丁寧な問診を重要視しています。発祥のきっかけが職場や仕事関係の方も多く、また、服薬が重なり内臓機能が低下されておられる方もいらっしゃいます。今出ている様々な症状のほか、症状が現れやすい場所や生活環境なども確認します。

その上で、脈診を要に四診から「証」(東洋医学の診断名)を立て、症状のある経絡とその虚実を見極めます。同じ化学物質過敏症でも一律に同じ経絡やツボを使わず、その日の身体に合わせて施術方針を決めます。

四診から導いた「証」による施術は、
病名がないものにも対応できるのが東洋医学鍼灸の強みです。

※ 表は左右にスライドしてご覧いただけます。

四診 化学物質過敏症で確認する内容の例
望診 (舌診ほか)舌、顔色、皮膚、姿勢、呼吸、背骨・骨盤のバランスなどを観察する
聞診 声の強さや調子、話し方、呼吸、咳などを確認する
問診 反応する物質や場所、症状の経過、診断・検査、服薬、睡眠、食欲、便通、冷え、疲労などを確認する。
切診 (脈診・腹診含む)脈、腹部、皮膚・筋肉、手足の経絡の反応、冷えや緊張などを手で確認する
四診合参 脈診を要として四診の情報を統合し、経絡・氣血・五臓六腑の状態から現在の「証」を見極める

★ 問診や施術の際に、香料や薬剤を意図的に使用して身体の反応を確かめる検査は行いません。

◆【経絡氣鍼術】鍼灸(経絡治療)× 氣愛式気功術で、全身を丸ごと調整

経絡氣鍼術が複雑な症状にも一つの施術法で対応できる理由を示すイメージ

氣愛鍼灸院の「経絡氣鍼術」は、鍼灸(経絡治療)と、氣愛式気功術を融合した独自の全身調整です。

氣愛式気功術 / 経絡治療の効果を引き出すために、背骨・骨盤のバランスや身体の緊張を整えます。
経絡治療 / 脈診を要に四診から「証」を立て、全身の経絡・氣血・五臓六腑を整えます。

経絡治療で、一つの症状だけでなく、いくつもの不調を一緒に回復へ向かわせるには、いくつかのプロセスがあります。

・東洋医学の古典に基づく理論体系に沿って「証」を決定
・整えるべき経絡を見極める。
・要となる脈診で、生きているツボを選定し、鍼を使いわけ、刺激量を調整する。

証の決定、経絡とツボの選定には、根拠となる古典の法則を使った8つ以上の診断法を使います。
そのため、施術者の主観が入らず、再現性と整合性があり、結果に対して納得いく説明ができます。

しかし、これには非常に繊細な熟練の技術を必要とします。
知識だけで身につくものではなく、長年の修練と豊富な臨床経験によって磨かれる技術です。
そのため、高い精度で経絡治療を行える施術者は限られているのが現状です。

院長の吉川は、長年にわたり現場で臨床を重ね、数多くの難治性の症状に向き合いながら、その技術を磨き続けてきました。
この経絡治療と氣愛式気功術を融合して完成させたのが、当院独自の完全オーダメイド施術の「経絡氣鍼術」です。

「経絡氣鍼術」は、氣愛鍼灸院でしか受けることのできない施術です。

◆刺さない「てい鍼」を中心とした身体に負担の少ない施術

化学物質過敏症でお悩みの方には、刺激への過敏さや強い疲労、睡眠不足、体力低下が重なり、強い刺激を負担に感じる方もいます。

氣愛鍼灸院では、皮膚に刺入しない「てい鍼」を中心に使用します。てい鍼は、皮膚に刺さず、経穴や経絡に接触させて用いる伝統的な鍼具です。
脈の変化や身体の反応を確認しながら、一人ひとりに合わせて刺激量を細かく調整します。症状のある部分を強く揉んだり、深く鍼を刺したりすることを目的とせず、その方の「証」に基づいて、主に手足を中心とした必要最小限のツボを選び、経絡を整えます。

化学物質過敏症でお悩みの方へ

化学物質過敏症は、外見からつらさが伝わりにくく、周囲の理解を得られないことがあります。
外出先の香料や洗剤、たばこの煙などへの不安から、買い物、移動、仕事、人と会うことなど、これまで当たり前にできていた行動を控えてしまう方もいらっしゃいます。

氣愛鍼灸院では、香料を使用しない無臭の院内環境を整え、その日の体調に寄り添いながら、体力の回復を支えていきます。
行きたい場所へ出かけ、仕事や好きなことに取り組み、大切な人との時間を再び楽しめる毎日へ。
少しずつ行動の選択肢を広げ、自分らしく活力をもって過ごせるように施術を行います。

→ 経絡氣鍼術について
→ 施術の流れ・メニュー・料金